学術コラム

軟組織に損傷を与えずに保持する
「ドアイヤン腸鉗子」

手術屋・HJS代表 中島尚志

写真左:血管側から腸鉗子を装着し先端で保持する
写真右:腸管を垂直に保持し後壁縫合
(資料提供:中島 尚志先生)

消化管手術は極めて成功率が高く、失敗はテクニカルエラーに起因するものが多いと思います。
消化管が他の部位と技術的に大きく異なるところは"立体を扱う"こと。

その立体を的確かつ直感的にイメージし、理論に基づく適切な手技を実施する上で、必要不可欠な道具が「ドアイヤン腸鉗子」です。

良い腸鉗子は、交差部がボックス形状をしており、先端はディベイキータイプです。 質感が滑らかで、均―な低圧と適度な弾力があり、自分の指を挟み続けることができます。

逆を言えば、悪い腸鉗子は、高圧でバリとズレが存在し、脱落しやすい形状で、交差部は非ボックス型。基本的に肉厚のものは高圧の傾向があります。

適切な腸鉗子を2本用意した上で適切な手技を行います。正しい腸鉗子の装着方法は、腸鉗子を血管側から装着し先端で保持。
後壁縫合時は90°回転させて腸管を垂直に 保持します。また前壁縫合時には腸鉗子を戻して腸管を平行に保持します。

私は全国の動物病院より依頼を受けて手術に参りますが、腸の手術には必ず揃えておいて欲しい道具です。

動画ダイジェスト

中島先生の手術の一部をご紹介します。

PDA
腸鉗子の正しい装着
PDA
腸鉗子の正しい装着/後壁吻合

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