犬と猫の救急道場
救急を「学ぶ」から「活かす」ためのベスト本
特長
<監修の塗木貴臣先生より>
本書はいわゆる教科書ではなく、現場で役立つ知識とコツをまとめた「参考書」を目指しました。総論で基礎を固め、実践編でリアルな救急症例を通じて実践力を養う。まるで救急動物病院の先輩に寄り添って教わるように安心して学んでいくイメージです。
救急症例との遭遇は誰もが不安を抱くものですが、今の臨床力を変えたい先生、ぜひ勇気をもって道場の扉を開いてみてください。きっとあなたにとって長く頼れるパートナーになってくれます。
仕様
【仕様】
●B5判 464ページ オールカラー 並製本
●発刊日:デジタル版 2025年9月27日
●紙版 2025年10月18日
●サイズ:257mm×182mm
詳細説明
【総論編】
1.救急診療ってなんだ?−検査よりも命を優先しよう−
2.トリアージ
3.心肺蘇生
4.酸素療法
5.輸液療法
6.血液ガス分析
【実践編】
1.気道の異常
症例1 呼吸が速くて舌が紫色で,お腹がパンパンで立てない(短頭種気道症候群)
症例2 散歩後から呼吸音がすごくて呼吸も速く,舌が紫色になっている(喉頭麻痺)
2.呼吸の異常
症例3 咳をしていて呼吸が荒い(誤嚥性肺炎)
症例4 夜から急に吐きそうで何も出ず呼吸が苦しそう(心原性肺水腫)
症例5 昼まではいつもどおりだったのに夕方から呼吸が苦しそう(猫喘息)
3.循環の異常
症例6 散歩をしていたら急に座り込んで歩かない(腹腔内出血)
症例7 昼ごろから食欲がなく,散歩もすぐに帰りたがる(心タンポナーデ)
症例8 食欲がなく,元気もないのに突然暴れまわり,呼吸が苦しそうで様子がおかしい(緊張性気胸)
症例9 寝ていたのに急に起きて,大きな声で鳴いたと思ったら吐いて,その後からぐったりしている(敗血症)
4.中枢神経の異常
症例10 突然手足が突っ張って,泡を吹いて痙攣しているみたい(てんかん発作重積(犬))
症例11 帰宅したら猫が痙攣発作を起こしている(てんかん発作重積(猫))
5.恒常性の異常
症例12 夕方から呼吸が荒く横になっている(熱中症)
症例13 活動性が低下して流涎や嘔吐がみられ,その後痙攣発作を起こしている(低ナトリウム血症)
症例14 数日前から食欲不振で夜からぐったりしてヘッドアップできない(ケトアシドーシス/高浸透圧性高血糖症候群)
6.消化器の異常(嘔吐・下痢)
症例15 リンゴを飲み込んだ直後から苦しい(食道内異物)
症例16 夕食後の散歩の後から元気がなく,ウロウロ歩き回りながら吐こうとして何も吐かない(胃拡張捻転症候群)
7.泌尿器の異常
症例17 元気食欲がなく頻回嘔吐がみられる(猫の尿道閉塞)
症例18 尿が出なくて嘔吐した(犬の尿道閉塞)
症例19 数日前から食欲がなくなり嘔吐をしている(尿管閉塞)
8.外観の異常(歩様・外傷)
症例20 散歩中に倒れてぐったりしていて反応が鈍い(外傷性肝損傷による出血性ショック)
症例21 散歩中に大型犬に襲われて出血している(大型犬による咬傷)
9. 中毒
症例22 市販のキシリトールガムを大量に食べた(キシリトール中毒)
症例23 外から帰ってきた猫が涎を垂らして元気がなくぐったりしている(エチレングリコール中毒)
【特別補講編】
中心静脈カテーテル
胸腔ドレーン
腹腔ドレーン
栄養管理チューブ
Hikaru’s Emergency Surgery (フル動画6本)
脾臓摘出術
腸管切開術
腸管吻合術
卵巣子宮切除術(子宮蓄膿症)
胃捻転整復・胃腹壁固定術
帝王切開術
上記以外に掲載動画147本
監修:塗木貴臣
執筆:浅野 真里江/安部 貴之/大石 実樹/加地 英樹/金田 泰弥/唐津 健輔/川上 侑記/川瀬 広大/喜多川 麻美/小林 良/杉浦 洋明/鈴木 智慧/手塚 光/中村 健介/中村 俊/塗木 貴臣/橋本 千晶/松方 聡/森田 肇/森 勇人/米田 昂史(五十音順)
