効率的にスキルアップ!
豊富な動画と実例で心臓と腹部の超音波検査を学ぶ
CLINIC NOTE 2023年1月号〜2025年2月号にて連載された「頭の中で三次元化できる!犬の心エコー・腹部エコー ビジュアルガイド」の書籍版です。本連載は、心臓および腹部超音波検査における正常像の描出に焦点を当て、動画を交えた解説が読者から高い評価を得ており、特に若手獣医師や超音波検査の初学者にとって非常に有益な内容であると好評を得ています。
近年の獣医療において、超音波検査は不可欠な診断ツールとなっていますが、多くの獣医師がその習得に苦労しているのが現状です。獣医大学の教育現場では、超音波検査の実技を学ぶ機会は限られており、卒業後に独学やOJTで習得せざるを得ない場合が多く、体系的な学習が難しい課題があります。
本書は質の高い情報、豊富な図版、そして290タイトル以上にもおよぶ動画解説を基に、書籍化にあたり体系的な構成と詳細な解説を加え、読者が効率的に超音波検査のスキルを向上させることを目的としています。また、本書オリジナル企画として、「甲状腺・上皮小体・下顎腺」、「腹部大血管」、「エコーで読む典型例とそのバリエーション集」、「臨床現場のよくあるミスとその対処法」の4章を加えました。
若手獣医師が心臓と腹部の超音波検査を学ぶ定番のガイドとして、ぜひご活用ください。
豊富なビジュアル資料
多数の図版と動画を用いて、臓器の構造と描出方法を視覚的に解説
実践的な内容
正常像の描出に重点を置き、実際の臨床現場で役立つ情報を提供
心臓・腹部を網羅
臨床で頻繁に遭遇する心臓と腹部の超音波検査を体系的に解説
第1部 総論(福島隆治)
第2部 心エコー(望月庸平)
第3部 腹部エコー(吉村有正)
第4部 読影力を高める応用編(福島隆治)
「僧帽弁閉鎖不全症ガイド」
中高齢の小型犬に多くみられる心疾患を、心エコー検査を用いた評価のポイント、特に形態評価とドプラ法を用いた腰房上昇の評価法に重点をおいて解説しています。
「腎臓」
特徴的な形態ゆえ描出・認識は容易ですが、複雑な内部構造となっており細部の描出の難易度は高い臓器を解剖学的にも詳しく解説しています。
「腹部大血管」
血行動態や致命的病態に直結する重要領域であり、その評価を通じて、腹部内解剖の理解と描出技術を詳細に解説しています。
※資料はすべて制作進行中のものです。
監修者・執筆者 コメント
福島隆治先生(動物ME解析センター センター長・代表取締役)
近年、超音波検査は日常診療において不可欠な検査手段となりつつあります。ところが、実際の臨床現場では描出 の再現性や所見の解釈にばらつきが生じやすく、経験に依存した運用に留まる場面も少なくありません。本書では、検査の再現性を高めるための基本手順と読影のための着眼点を整理し、臓器ごとの特徴を踏まえながら、診断に直結する評価のポイントを明確に示しています。
また、動画を交えながら正常像の描出を中心に解説し、初学者でも理解しやすい構成としているのも本書の特徴です。断片的な知識ではなく、日常診療の中で無理なく活用できる体系的な理解を定着させることを目的として刊行しました。ぜひ、日常診療において安定した検査技術の習得を目指すためのガイドとしてご活用いただければ幸いです。
望月庸平先生(岡山理科大学 獣医学部獣医学科 講師)
本書の心エコーパートでは、犬の心エコー検査を『なんとなく画像を描出する検査』ではなく、『再現性をもって 評価する検査』として身につけることを目指しました。基本断層像については、画像描出のランドマークを明示し、プローブ操作と描出される断層像を動画とともにわかりやすく解説しています。
さらに、代表的な心疾患について、病態と心エコー検査所見を関連づけながら、各断層像で注目すべき評価ポイントを整理しました。加えて、初学者が陥りやすいピットフォールもTipsとして取り上げています。正常像から異常像へ段階的に理解できる構成望月庸平先生 となっており、日常診療ですぐに活用できる一冊です。
吉村有正先生(動物心臓外科センター)
精度の高い超音波検査を実施するにあたり、解剖学的な理解は必要不可欠です。特に腹部エコー検査では、各臓器 との位置関係や血管の走行など腹部全体の解剖に精通する必要があります。そこで本書では、各臓器におけるプローブ走査方法と、それに対応する超音波画像を詳しく解説しました。
さらに、これらに3DCT画像を連動させ、腹部エコー検査を3次元的に理解できるようにしております。また、筆者が実際に行っているプローブ走査を音声付き動画でも確認できるようにしたことも本書の大きな特徴です。本書が皆様の技術の向上と好奇心を満足させる吉村有正先生 一冊となれば幸いです。