外用療法の「シャンプー」「保湿」「脂質複合体」を効果的に取り入れてください

皮膚に直接アプローチする外用療法の基本はシャンプーです。適切なシャンプーで皮膚を洗浄し、アレルゲンや異物を除去してください。微生物の定着や炎症反応を抑制する糖質を応用したシャンプーの選択は、一歩進んだ外用療法です。
シャンプーの後は皮脂の働きをサポートし皮膚を保護する保湿剤が有効です。さらに、外用の脂質複合体(SLC)は、失われた皮膚バリア機能を修復し、外界からの異物侵入のブロックに貢献します。

※SLC=スキン・リピッド・コンプレックス

シャンプー
皮膚の洗浄
アレルギー症状を引き起こす原因となるものをアレルゲンといいます。アレルゲンは外界から皮膚を通してからだに侵入し、不快な症状が起こる引き金となります。また、外界には皮膚に刺激となる物質も多くあります。
適切なシャンプーで皮膚を洗浄し、アレルゲンや異物を除去することは外界療法の基本です。
微生物の定着や炎症反応を抑制
アトピー性皮膚炎では皮膚に細菌や酵母菌(カビの一種)が繁殖しやすく、かゆみや炎症悪化の要因となりますが、糖質はこれらの微生物の定着を阻止します。
また、皮膚の炎症反応により、かゆみが引き起こされる場合もあります。糖質は炎症反応を引き起こす物質(サイトカイン)の放出を抑制することで炎症反応を抑えます。
糖質が応用されたシャンプーを選択することは一歩すすんだ外用療法です。
保湿
皮膚の洗浄
皮膚の表面は天然の保湿成分を含んだ皮脂でおおわれ、皮膚の乾燥を防いでいます。
しかし皮膚が乾燥すると、外界の異物やアレルゲンは皮膚に侵入しやすくなり、アトピー性皮膚炎は悪化します。
外用の保湿剤は皮脂のはたらきをサポートし、皮膚を保護します。また、シャンプー後の一時的なかゆみにも、保湿剤は有効です。
脂質複合体
皮膚の洗浄
皮膚の細胞と細胞の間には、脂質複合体が手をつないで存在し、水分を閉じ込めていることがわかっています。
脂質複合体は皮膚のバリア機能を担っており、異物やアレルゲンの侵入をブロックします。アトピー性皮膚炎のワンちゃんの皮膚では、細胞間の脂質複合体が不足しているといわれています。
外用の脂質複合体は、ワンちゃんの皮膚に速やかに浸透し、失われた皮膚バリア機能を修復します。
上手なシャンプーの手順
1.からだ全体をぬるま湯でぬらす
事前によくブラッシングして、被毛全体を、まんべんなくぬるま湯でぬらします。
2.マッサージする感覚で洗う
シャンプーをよくなじませ、十分に泡立つまでからだ全体をマッサージする感覚で洗います。
3.ぬるま湯で、すすぐ
十分に洗ったあと、ぬるま湯でからだ全体をよくすすぎます。
4.シャンプーの成分を浸透させる
二度目のシャンプーで、成分が皮膚と被毛に十分浸透するように、5〜10分かけてマッサージしながら洗います。
5.再度、ぬるま湯ですすぐ
再度、ぬるま湯ですすぎます。
必要に応じてコンディショナーをご使用ください。
6.タオルで、水分をふき取る
タオルでよく拭いて乾かします。ドライヤーを併用する場合は、冷風を使用するか、なるべく離して使用するようにします。

価格改定のご案内 更新

カテゴリーから探す


便利サービス

開催中のキャンペーン



pagetop